シルバーアクセを作ろう

 

シルバーアクセサリーに興味のある方なら、アートクレイシルバーというものをご存知だろう。粘土状のシルバーを成形して、乾燥後、焼成すると金属のシルバーになってしまうという優れものである。ブランド物のシルバーアクセは非常に高い!(>_<;) でも安物のシルバーアクセはブランド品を真似てあったり、デザインがいまいちだったり…。結局すぐに飽きてしまっていつの間にかどこかへ…。なんて経験ありませんか?そこでオリジナルのシルバーアクセ!これなら、少々デザインや形が悪くてもそこは愛嬌というもの。世界に一つだけの物ですから、いつまでも気に入って身に付けられること間違いなし!?ということで、今回は、シルバーアクセを作ってみましょう!
 

まずアートクレイシルバーを購入しましょう。お近くの文具屋さんや画材屋さん、雑貨屋さんに聞いて購入してください。在庫が無い場合は注文しましょう。取扱店一覧は下記の通りです。

 

(株)ヨシダ
倉吉市昭和町
0858-23-1611
(株)加藤紙店
鳥取市栄町
0857-23-1221
ハートランドマミー 鳥取店
鳥取市商栄町
0857-29-6080
ハートランドマミー 米子店
米子市新開
0859-37-6633
パレット 鳥取画材
鳥取市元魚町
0857-22-7965
坂尾画材センター
鳥取市川端 
0857-22-4001

 

購入する際、アートクレイシルバーのみ購入してもよいのですが、製作に必要な道具類がセットになったものがありますので、こちらを購入すると非常に便利です。(詳しくは、アートクレイシルバーホームページ http://www.artclay.co.jp/)今回は道具類とアートクレイシルバー7グラム×2個がセットになったアートクレイシルバースターターセット(写真下)を購入しました。(現在このセットは販売されていないようですが他のセットがございますのでそちらをご購入ください)

スターターセットイメージ

●セット内容

・アートクレイシルバー650(7g)×2
・リングサイズスケール
・ガスコンロ焼成用金網/カバー
・木芯棒
・ステンレスブラシ
・中目ヤスリ
・磨きヘラ
・ピンセット
・シルバーポリッシュ
・シルバークロス
・いぶし液
・スポンジ研磨材×3

 

セットには、あくまで製作に最低限必要なもののみしか入っていません。切削、彫刻などをするために、彫刻刀や精密ドライバー、定規、拡大鏡などをご用意することをお勧めします。最近は100円ショップに行けば大抵の物は手に入りますのであらかじめ揃えておいた方がよいと思います。本格的にアートクレイシルバーを始められる方には切削、彫刻、焼成品の仕上げ、ガラスの研磨に最適なミニリューターセットも販売されています。

その他の道具イメージ
・拡大鏡
・下敷き
・精密ドライバー
・彫刻等
 
ミニリューターセットイメージ

●ミニリューターセット 7,140円

アートクレイシルバーの乾燥品の切削、彫刻、焼成品の仕上げ、 ガラスの研磨に最適!ペンタイプなので持ちやすく細かいところもOK! 専用収納ケースにすべてセットされていますので、持ち運びもラクラク。
手作業に比べ、切削や研磨作業がすばやく出来ますので本格的にアートクレイシルバーでアクセサリー作りを始められる方にはオススメです。

 

今回は初めてということもあり一番ポピュラーなシルバーリングを製作します(この記事のタイトルに使用している写真が完成したシルバーリングです)。ちなみにアートクレイシルバー7グラムは細身のリング1個分の目安ですので、しっかりとした分量のリングを作る場合はそれに応じたシルバーを準備しましょう。今回の製作にあたっては、14グラムのアートクレイシルバーで1個のリングを製作することにしました。さらに彫金技術のない素人の私としては、今回ゴム印から型取りをするという力技での製作を行います。文字などはこの方法で製作すると比較的綺麗に作成できます。ゴム印はお近くのハンコ屋さんに注文すれば4、5日で作ってもらえます。

ハンコイメージ
ハンコは大きさにもよりますが、一つ1000円から2000円程度で作ってもらえます。凹版、凸版など様々なバリエーションで作ってみると作品の幅が広がるのではないでしょうか?
今回は森田印房さん(鳥取市吉方温泉1丁目:0857-23-4547)に注文しました。2センチ×3センチの大きさで一つ800円でした。

 

@造形

それでは、シルバーリングの製作にとりかかりましょう。デザインが決まったらパーツごとに粘土を造形します。アートクレイシルバーは大変乾燥しやすいのでゴム印で文字を作る場合は手早く作業することを心がけましょう。時間がかかると粘土が割れてしまいます。基本的には、最初にラフな形を作って乾燥させたあと切削しましょう。

ステップ1
最初にリングに取り付けるプレートを作成しましょう。まず、粘土を取り出し手で馴染ませます。基本的には水を使用しますが、ゴム印で文字を入れる場合は水を使用すると粘土とゴム印がくっついてしまいますので、そのまま手早くのばしてゴム印で型取りします。ゴム印を粘土にしっかりと押し付けゆっくり丁寧に剥がしましょう。欠けたり歪んだ場合は、多少の水を付けて馴染ませたあと程よく水分が抜けた状態でもう一度挑戦してください。
型取ができたら、定規や彫刻刀で余分な部分を切り取ります。ここでもう少し綺麗に切り取って造形したいところですが、この状態で粘土はまだ柔らかいので余分な凹凸やささくれなどは乾燥させてから取り除きましょう。ここまでの作業は粘土が乾燥すると、ひび割れてしまいますので、くれぐれも手早くそして丁寧に行いましょう。
step2
step3
出来上がったパーツを乾燥させます。ドライヤーの温風を約15分ほどあてて、完全に固まるまで温めます。一度乾燥した粘土をもとの状態に戻すには、乾燥した粘土を細かく砕き、多めに水を加えてラップなどに包み、1〜2日置いたあと細かく砕いて揉み込みます。大変手間がかかるので失敗しないようにしっかりと乾燥させましょう。
乾燥させたパーツを中目ヤスリで削り、全体の形を整えます。細かい切削をする場合は、パーツに下書きなどをして削っていきましょう。くれぐれもパーツを破損しないように慎重に作業を行いましょう。大まかな切削が終わったら、紙ヤスリやスポンジヤスリなどを使い全体を滑らかにします。
step4
step5
次にリングの部分を作成しましょう。アートクレイシルバーは、焼成すると、約10パーセント程度収縮します。焼成後の収縮を考慮し、作るリングの形状やボリュームによって実際の指のサイズよりも3〜5号大きくリングの土台を用意します。
残りの粘土を取り出し、水をつけながらひも状に延ばし、木芯棒に巻きつけます。リングを延ばし過ぎるとサイズが大きくなってしまうので、少し短めに巻きつけてから指先で徐々に延ばしていきましょう。この作業もあまり時間をかけると粘土がひび割れてしまいますので、手早く丁寧に行いましょう。リングの造形が出来たらプレートと同じようにドライヤーの温風をあて15分程乾燥させます。
step6
step7
リングの乾燥が終わったら中目ヤスリで削り、全体の形を整えます。リングは凸凹になりやすいのでここで成形します。細かい切削をする場合は下書きをして切削しましょう。リングの場合は付け心地なども考え、形や厚さも考えながら造形しましょう。切削した際、生じた粘土の粉はプレートとリングを接着するとき使用しますので、捨てずに取っておきましょう。

 

A焼成

出来上がったパーツをガスコンロで焼成しましょう。先に述べたように焼成すると収縮します。このとき多少変形するので変形の度合いを抑えるために、プレートとリングを同時に焼成せず、まずプレートを焼成してからプレートをリングに接着し、再び焼成しましょう。

step8
ガスコンロに焼成網を乗せて、強火着火し、最も赤熱する部分を確認します。一旦火を止め赤熱部分にプレートを乗せ焼成カバーを被せます。再び強火着火し、5〜10分間焼成します。焼成後火を止め、20分間放置し冷却します。冷却後、作品をピンセットでつかみ水で冷やします。
 
先に取っておいた粘土の粉を水に溶かし、ペースト状にします。プレートとリングをペースト状にした粘土で接着します。ドライヤーでしばらく乾燥させ、完全にくっ付いたら再び焼成します。焼成後火を止め、20分間放置し冷却します。冷却後、作品をピンセットでつかみ水で冷やします。出来上がったリングは白っぽい色をしていますが、これを研磨することでシルバーの色あいが出てきます。
step9

 

B仕上げ

焼成したリングをステンレスブラシや紙ヤスリ、スポンジ研磨材などを用いて仕上げます。このとき細かく仕上げると鏡面仕上げになり、粗く仕上げいぶし液などで着色するといぶし仕上げになります。今回のシルバーリングはいぶし銀に仕上げますが、自分の好みによって様々に工夫してみるのも面白いでしょう。

step10
冷却が終わったリングをステンレスブラシなどを使い磨いていきます。白っぽかったリングが徐々にシルバーの色あいを帯びていきます。リングが完全に銀色になるまで、根気よく磨いていきます。ステンレスブラシは爪の間などに入ると突き刺さることがありますので、ケガがないように注意してください。
ステンレスブラシであらかた削り終わったら、スポンジ研磨材で磨いていきます。スポンジ研磨材は粗い物から細かいものに徐々に変えて磨いていきましょう。いぶし液で仕上げる場合は、表面にいぶし液がのる程度の凹凸を残しておきましょう。完全に鏡面状にしてしまうといぶし液がリングの肌に綺麗にのらない場合がありますので注意しましょう。
step11
step12
ステンレスブラシとスポンジ研磨材で磨き終えたものが、写真左です。鏡面でもなく、いぶし銀でもないこの状態も、捨て難いほど綺麗です。お好みでこういうのも良いと思いますが、今回はいぶし銀に仕上げるので、この姿はこれまでです。ちょっと勿体ない気もしますが…。鏡面仕上げにする場合は、この状態からシルバーポリッシュなどをつけたクロスで磨きます。
リングを中性洗剤でよく洗い、容器に熱湯を入れ、その中にいぶし液を2、3滴入れてよくかき混ぜます。このときとてつもなく臭さい臭いが発生しますので必ず窓を開けましょう。容器の中にリングを入れ1〜2分待つとリングがドス黒く変色します。いぶし仕上げは硫黄と銀の科学変化を利用して銀を黒く変色させることです。リングが変色したら、ピンセットでリング取り出し、よく水洗いしましょう。
step13
step14
黒く変色したリングを再びステンレスブラシ、スポンジ研磨材で磨き、最後にシルバーポリッシュを使って磨きます。いぶし液で変色させたあと磨くことで、シルバーに立体感を持たせたり、アンティーク調に仕上げることができます。自分の好みの色あいを出してリングを完成させましょう。このとき、磨き過ぎると、もとのシルバーの色に戻ってしまうので程よいところで留めておくように注意しましょう。

 

C完成

ついにシルバーリングの完成です。DREAMER TOTTORIの文字が入った世界にたった一つのオリジナルリングです。苦労した甲斐あっての完成は本当に嬉しいものです。形は初めてということもあり多少いびつですが、まぁ愛嬌といえない事もないでしょう。早速指にはめて、しばらくうっとり眺めてしまいました。 完成品イメージ

あとがき

今回アートクレイシルバーでシルバーアクセを作ってみた訳ですが、実際に作ってみると非常に難しく実は造形の段階で何度か失敗し、粘土を練り直す作業を行いました。やはりプロの彫金師さんの技術は相当のものだと、痛感させられたというのが正直な感想です。それでも、苦労して作る過程というものは楽しく思わず熱中してしまい、時間のたつのを忘れてしまう程でした。実際7時間くらいかかってしまいましたが…。 出来上がったシルバーリングはお世辞にも良い出来栄えとはいえないかもしれませんが、この世に二つとないものと思えば、あばたもえくぼといった具合になんとも可愛らしいものでそれなりに気に入ってしまいました。一つ作ってみると、「次に作るときは今回の反省を生かし…」などと、思わず次回作のデザインなどを構想してしまう今日この頃です。物を作るというのは大変なことですが、その分達成感も格別です。みなさんもいかがですか?

DREAMER 編集部

 

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